メンターの語源——沈黙する導き手
「メンター」という語はホメロスの『オデュッセイア』に生まれた。ほとんど口をきかない人物の名が、なぜ今日の会社の制度名になったのかをたどる語源の話。
昨夜、クリストファー・ノーランの『オデュッセイア』を観た。メントールという人物が死ぬ場面で、頭のなかは別のところへ飛んでいた。 勤めている会社にメンター制度がある。新しい人が入ると、その人にメンターがつく。オンボーディングを一緒に歩き、最初の数か月のあいだ、仕事の「書かれていない部分」を教える役だ。 暗い客席で、妙な疑問が浮かんだ。この言葉は本当に『オデュッセイア』から来ているのだろうか。メンターという語の最初の使用例は、この叙事詩に出てくる一人の男なのだろうか。当サイトの「言葉の芯」にちょうどいい題材だと思った。…
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