聖なる火と盗まれた火:ゾロアスター教と古代ギリシア
ゾロアスター教のペルシアでは火は神の署名として預かられ、古代ギリシアではプロメテウスが盗んだ罪だった。同じ炎に対する二つの文明のまなざしをたどる。
紀元前六世紀、エフェソスの哲学者ヘラクレイトスの言葉から始めたい。 「常にあった。今もある。そしてこれからも常にあるだろう。量りに従って燃え上がり、量りに従って消える、永遠に生きる火」 ヘラクレイトスにとって火は、宇宙そのものだった。絶えず姿を変えながら、しかし決して失われることのない原理である。 火は、人類にとって最も古く、最も広く共有された基準点だ。だが、それぞれの文明が火に託した意味は、驚くほど異なっている。ここでは、イラン・ペルシアのゾロアスター教の伝統と、古代ギリシアの神話が、あの炎に何を見たのかをたどってみたい。 消えない署名…
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